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第十回 突然の来訪者!その名は雪華綺晶!?の巻


服装は白薔薇の髪飾りに白いミニスカートと白い編み上げのロングブーツ さらに右目からは白い薔薇の花がアイホールから突きだしている それ以外は薔薇水晶と姿が似ている

真「だ・・・第七のドール」

水「本当かしら?また前みたいに偽物じゃあなくて?」

翠「薔薇水晶と容姿が似ているですぅ・・・」

金「て・・・敵なのかしら!?」

雪華綺晶、ため息混じりに

雪「信じるも信じないのも貴方たちの勝手ですわ。ちなみに、私は敵でも味方でもありません。」

雪華綺晶、続けて答える

雪「確かに、怪しく見えるかも知れませんわ。でも、私は蒼星石のお姉様に貸して差し上げるほど親切でしてよ。ねぇー?」

そういって、蒼星石の肩に腕をのせる?

真「そんな!?ローザミスティカが無ければ動くことができないはず・・・それなのにどうして?」

雪華綺晶、腕を組み考えるポーズをとる

雪「うーん、私にも詳しいことは分からないなぁー。でも、ローザミスティカがなければ動かないっていうのは違うと思いますわ、紅のお姉様。」

真「!?」

雪「例えば・・・お父様の弟子のドール達。彼女達はローザミスティカなんか無いのに動くことが出来るでしょ?つまり、時代が新しくなるにつれ技術は進化していったというわけ。」

雪「まぁ、こんなこと言うのもなんだけどぉー・・・ローゼンメイデンの中で一番若い私はローザミスティカがなくても自由に行動できるのよ♪」

水「・・・なんか生意気ねぇ」

翠「しゃくに障るですぅ」

雪「ばごあばごあ・・・でも、お父様の弟子はローザミスティカ無しで動けるドールを作ることが出来たにもかかわらず、ローザミスティカを欲した。」

真「・・・たしかに」

雪「さて・・・それは何故でしょう?」

水「つべこべ言わず、さっさと答えを出しなさい!」

シャッ

水銀燈、黒い羽を雪華綺晶にむけて飛ばす

・・・が、しかし

スッ

水「なっ!すり抜けた」

雪「ふふふ、今の私には当たらないの。ごめんなさい♪ これも、ローザミスティカが無いせいなのよぉ><」

雪「だから、蒼星石お姉様の肩に手をのせたのも演技♪」

そういって、蒼星石の体に腕をとおして遊んでいる

蒼「・・・止めてくれない?」

蒼星石の素っ気ない答えにつまらなそうな雪華綺晶


真「・・・で、答えは何なの?雪華綺晶」

雪華綺晶、ちょっぴり舌を出し

雪「ごめんなさぁい・・・さっきの問題だけど、実は私も答えが分からないのよぉ」

一同、ガクリ

雪「ローザミスティカが無くても動ける私には、それほど必要なものじゃないの。だから・・・私は違う方法でアリスを目指すことにした」

水「あ・・・アリスですって!?」

真「いったいどうやって!?」

雪(ばごあばごあ・・・やっぱりこの二人のドールは食いつきがいいわね)

雪「私は今までその方法を調べてきました。だから、全てをお教えすることは出来ませんわ><」

水「生意気な!」

キッ!と睨む水銀燈に微笑み

雪「でも、ヒントだけなら教えて差し上げます。そのためには・・・今開催されている、このアリスレスリングの舞台が必要なのです!」

真「私が偶然アリスレスリングの舞台ですって!?」

雪「そう・・・貴方が用意してくれたアリスレスリングの頂点、そこにアリスへの道が隠されているのですわ」


真「・・・その頂点に、アリスへの・・・道」

翠「ちょっと・・・ちょっと真紅、都合がよすぎじゃないですか?絶対罠ですよ」

真「そうね・・・たしかにあやしいわ」

雪(ふん、用心深い翠星石お姉様・・・あの作戦を決行させるべきね)


ズシャズシャズシャ

突然リングの中央から巨大な水晶が!

そして、その天辺には薔薇水晶が!?


真「あれは・・・まさか、薔薇水晶」

水「次から次へと・・・まるでドールのバーゲンセールだわ」

金「あれ?何かを持っているのかしら?」

翠「よく見えないですぅ」


巴「あーーとっ!突如あらわれた薔薇水晶!水晶の天辺に堂々と立っているぅーー!」

巴「おや?薔薇水晶、何かをお姫様だっこしているようだがあれは・・・」

ジ「ほんとだ・・・あれはいったい」

巴「キャアアアアアアアアアアアアアアア!雛莓ぉ!」

一同「!?」

突然叫び声をあげる巴 

それもそのはず 昨日から預かっていた雛莓が誘拐されたと分かったからだ!

薔「・・・将軍、命令通り・・・雛莓を連れてきた・・・」


雪(ばごあばごあ、よくやったわ。薔薇水晶)


第十一回  薔薇の四天王!の巻


巴「そんな・・・そんな、雛莓が・・・ああぁ」

ドスンッ

巴、ショックに気絶する

真「しっかり、巴!ジュン、後は頼んだわ!」

ジ「ああ。でも真紅?お前はどうするんだ!?」

真「もちろん、今すぐ雛莓を奪い返すのだわ!」

翠「あ、翠星石も行くですぅ!」

金「か、カナもー!」


雪(ばごあ、ばごあ・・・いいわぁ・・・その調子ですわ)

蒼「・・・」


三体のドールが、水晶の天辺にいる薔薇水晶に向かっていく

真「さあ、おとなしく雛莓を返してもらうわ!」

しかし・・・

A「邪魔はさせませんわ!」

真「くっ!」

B「どきな」

翠「きゃあ!」

C「お姉様の邪魔は・・・許さない!」

金「何かしら〜!?」

突然、水晶の中から三つの影が出てきて真紅達の行く手を阻む

その三つの影は、ローゼンメイデンのドールズ達に勝るとも劣らない容姿を持つドール達だった

真「何をするの!貴方たち」

A「貴方の邪魔をしているのよ、ローゼンメイデンの第五ドール、真紅さん」

翠「邪魔をするなですぅ!さっさとどきやがれぇーですぅ!」

B「嫌なこった、第三ドール、翠星石」

金「このままでは、雛莓を助けられないのかしら〜」

C「・・・」


水「また新しいドール!?シンジラレナーイ・・・」

ジ「しかも、明らかに真紅達と敵対している」


真「くっ・・・どうすれば!?」


雪「私に任せて、紅のお姉様♪」

真「雪華綺晶!?」

雪「蒼星石のお姉様・・・少しの間ローザミスティカを返して下さらない?」

了承したのか、蒼星石はローザミスティカを雪華綺晶に差し出し自分は抜け殻のように倒れた

雪「ごめんなさいね、すぐ返しますから♪」


雪華綺晶、薔薇水晶の方向へ飛んでいく

雪「こらー!私のお姉様の敵は、私の敵よぉー!」

薔「・・・」

ガシッ

雪「私と似て可愛いからって、容赦しないんだからぁー」

雪華綺晶、薔薇水晶の頭をヘッドロックする

そして、耳元でこっそりと

雪(いいわよぉ、その調子!上手いわぁ・・・貴方天才かも!)

薔(・・・)

雪(そうね・・・次はこういいなさい ・・・)

薔(・・・了解)


雪「きゃあ!」

雪華綺晶、薔薇水晶に吹っ飛ばされる


真「雪華綺晶!くっ、邪魔さえなければ・・・」


薔「・・・聞きなさい。ローゼンメイデンのドール達」

薔「雛莓は、我らが首領・・・薔薇将軍とその四天王が預かった・・・」


雪「ば・・・薔薇将軍ですって!」

雪華綺晶、大げさに驚く

真「知っているの?雪華綺晶?」

雪「そ・・・それじゃあ、彼女らはもしかして・・・」

A「(まったく臭い演技ですこと)・・・そう、私たちは!」

B「(命令やから仕方ない・・・)・・・薔薇将軍サマに仕える!」

C「・・・四人の戦士」

薔「薔薇のちっ・・・四天王」


雪「うわぁぁぁ、や・・・やっぱり!!」


ジ(どうでもいいけど、大事なところで噛みやがった・・・)


第十二回 薔薇将軍の挑戦状!の巻


真「雪華綺晶、薔薇将軍について話してくれる?」

雪華綺晶、こくりとうなずき

雪「ドールの中でも最も美しく、強いと言われているドールです。そして、彼女もまた・・・究極の少女、アリスを目指しているのだとか」

真「・・・そんなドールが存在するなんて」

水「ふん、気に入らないわね。・・・特に最も美しくってところ」


四天王のうち真紅達の邪魔をしていたドール達は、いつの間にか薔薇水晶の元へ集まっていた

A「やはり、全然たいしたことありませんわね。姉上様を苦しめたとは思えませんわぁ」

B「まったくやわ」

C「・・・雑魚」


ジ「さっきから気になっていたけど、あのドール何処かで見たことがある。」

真「ジュン?本当?

ジ「あれは・・・確かあの店。もしかして、お前達・・・エンジュのドール達なのか?」


A「・・・まあ別に隠す必要は無いですわね。」

B「うちもあんたの顔・・・見覚えがある。お父様の店によく出入りしとったでしょ」

C「・・・」


なんと、突如現れたドールの正体は、薔薇水晶と同じくエンジュ作のドール達であった!!


ジ「やっぱり・・・」

真「薔薇水晶をはじめとした貴方たちが、何故また私たちの邪魔を!?」


薔「・・・答える必要は無い」

薔薇水晶、違うエリアへの扉を開く

薔「雛莓を返して欲しければ、三日後・・・またここに来なさい 薔薇将軍サマのフィールドへ連れて行ってあげる・・・」

真「待ちなさい、薔薇水晶!私はまだ聞きたいことがッ!」


真紅の叫びもむなしく、薔薇の四天王、雛莓を連れたまま何処かへ消える


真「くっ・・・逃がしてしまったのだわ」

翠「そんな・・・チビ苺が」

金「ううっ・・・」


そんな真紅達に同情するように・・・

雪「・・・薔薇将軍は既に知っているのかも知れません。アリスレスリングを通してアリスになる方法を」

真「・・・そういえば、貴方もそのようなことを言っていたわね」

雪「薔薇将軍は、アリスレスリングに私たちを巻き込むため雛莓お姉様を誘拐した・・・そう考えられます」

真「アリスになるため・・・か(アリスになるためには、やはり犠牲が必要・・・)」

翠「チビ莓を取り戻すには、あえて敵の罠に踏み込まなくてはならないということですか?」

雪「はい・・・そうなってしまいますね」

真「・・・いろいろとありがとう、雪華綺晶」

雪「いえ、お役に立てて良かったです♪それでは、私も薔薇将軍について調べてみます」

真「待って!」

すうっ

真紅、右手を前に差し出す

雪「?なんですか・・・この手は?」

真「知らないの?握手よ。貴方とは、仲良くなれそうだから・・・」

雪「アクシュ?・・・いいんですか?私もアリスを目指す身、いずれはお姉様達と敵対する関係ですのに」

真「そんなのは関係ないわ・・・そのときになったら、正々堂々戦いましょう!そのための握手でもあるのよ」

雪「・・・分かりました」

がしっ

雪華綺晶、にこりと笑って真紅と握手する

真「貴方のような姉妹を持って嬉しいわ、雪華綺晶」

真紅も微笑み返す

その微笑みに雪華綺晶、何故か戸惑い

雪「ええと・・・あっ、ローザミスティカを蒼星石のお姉様に戻さないと!」

雪華綺晶、蒼星石の方に行きローザミスティカを戻しにその場を離れる


翠「・・・これからどうするですか?翠星石は、いろんなことが起こりすぎて頭がパンクしそうですぅ」

真「そうね・・・三日後、お遊びじゃない本格的なアリスレスリングに私たちは巻き込まれるわ」

金「・・・あ、そういえば、水銀燈は何処に行ったのかしら?」

さっきまで水銀燈のいた場所には、彼女から抜け落ちた黒い羽しか残っていなかった


雪「きゃあ!」

蒼星石、ものすごい勢いでnのフィールドから出て行く

翠「ま・・・待つです!蒼星石!」

翠星石の叫びもむなしく、蒼星石はすぐに見えなくなった

雪「水銀燈のお姉様がいなくなったと言ったらものすごい勢いで・・・」

翠「そ・・・そんなぁ」

翠(蒼星石はいったい何を考えているですか?)

真「・・・これからのあの二人の関係もややこしくなりそうね」


雪「それでは、お姉様方とそのマスター・・・お別れです」

翠「・・・怖い奴だったらどうしようと思ったですけど、一安心です。・・・蒼星石のことよろしく頼むです」

金「元気でかしら〜」

真「さようなら、また会いましょう」

雪華綺晶、みんなに手を振りながらその場から消える


真「さて、私たちに残された課題は大きいわ」

翠「・・・やっぱり、また戦うですね・・・」

金「で・・・でもでも、今回はローゼンメイデンのドール同士は争わなくてすみそうなの」

真「ええ、そう思うわ金糸雀」

翠「たしかに・・・もう姉妹同士で争うことは嫌ですぅ」

真「残された三日間で、もっと強くなるのだわ!待ってなさい・・・薔薇将軍!」



水銀燈 VS 翠星石編編  完




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