薔「雛莓を返して欲しければ、三日後・・・またここに来なさい 薔薇将軍サマのフィールドへ連れて行ってあげる・・・」
本当のアリスレスリングが始まるまで残された時間は後3日・・・
その3日間の間、それぞれの乙女達は何を思うのか・・・
アリスレスリングがあった日、ドール達は皆疲れていた
その日は夕食を軽くとり、8時頃には皆床についた
そして翌日
目が覚めたのは翠星石が最初だった
翠「ふあ・・・あ・・・あれ?翠星石が一番早起きですぅ?」
正面にはまだジュンが寝ており、右隣には真紅の鞄がある
そして、左隣には蒼星石の鞄が・・・
翠「・・・」
翠星石は昨日のことがただの夢だったのではないかと思い、蒼星石の鞄を開けた
しかし、蒼星石はそこにはいなかった
いつも眠っているように横たわっていた蒼星石は、やはりいなかったのだ
そう、昨日の出来事は真実だった
翠「蒼星石、おまえはいったい何を考えているのですか?」
キラキラ
翠「あれ?これは、蒼星石の人工精霊、レンピカじゃないですか。なんで蒼星石と一緒にいないんですか?」
翠星石がそう訪ねると、レンピカが何かを訴える
翠「え?一人だけでついてきて欲しい?あ!待つですぅ!」
レンピカは、窓の隙間から外に出て行ってしまった
翠星石、レンピカを鞄に乗って必死に追いかける
レンピカを追ってついた場所は、近くにある山の中だった
翠「いったい何処にいるですか、蒼星石ぃ〜!」
蒼「ここだよ」
木の幹に腰掛けている蒼星石が翠星石を呼んだ
蒼「悪かったね翠星石、こんなところまで呼んじゃって」
翠「蒼星石!まったくびっくりさせやがるですぅ」
また蒼星石に会えて喜ぶ翠星石
蒼星石も同じく翠星石と話ができて嬉しいのか、微笑んでいる
・ ・・が、急に真面目な顔になり
蒼「翠星石、君をここに呼んだのは、忠告しておくことがあるからなんだ」
翠「・・・忠告?」
翠星石、少々驚き蒼星石に聞き返す
翠「それは、何ですか?」
蒼「単刀直入に言おう・・・真紅には気をつけた方が良い」
蒼星石の意外な告白に驚きを隠せない翠星石
翠「な・・・どういう意味ですか!?蒼星石」
蒼「・・・まず、真紅の話の前にNIKUグッズのことを話しておかないといけないね」
翠「にく?グッズ?」
蒼「正式な名称は分からない・・・。NIKUグッズとは、ある漫画に登場するキャラクターの持っている道具、装備などのことなんだ。」
翠「・・・その漫画とは何です?」
蒼「君もよく知っているはずだよ・・・。真紅がアリレスを始めようとしたきっかけにもなっている」
翠「そりゃあ、中には漫画の登場人物と同じ格好をすることで自己満足する人間もいるらしいですから、グッズなんてあっても不思議じゃないですけど」
蒼「不思議なのはここからさ。世の中には、たしかに翠星石の言うようにそういった物であふれかえっている。でも、NIKUグッズだけは違うんだ・・・。」
蒼「そのグッズを身につけた者には・・・その人物の思考が乗り移るという。そして、その者の能力を一部使うことができるそうだ」
翠「なっ・・・ありえんですぅ!ばかばかしいですぅ!真紅のことといいそのグッズのことといい、冗談が過ぎるですよ!蒼星石!」
蒼「・・・まあ、見てもらわないことには信じてもらえないだろうね」
そういうと、蒼星石は木からおりた
蒼「・・・見ててよ」
このために用意したらしいコンクリートの電柱に向かい合い何かぶつぶつとつぶやく
翠「いったい何をやってるですか?」
翠星石の声が聞こえないのか、集中している
そして・・・!
蒼「これがっ・・・NIKUグッズの力だっ!」
ボアッ
翠「あ、蒼星石の右手に炎が!」
蒼「ベルリンの赤い雨ぇ!」
蒼星石が叫び声とともに右手を振り下ろすと、さっきまであった電柱は真っ二つになっていた
翠「そんなっ・・・庭師の鋏を使わずこんなことって・・・」
蒼「ふぅ・・・これが、僕の持っているNIKUグッズ、髑髏(どくろ)の徽章(きしょう)の力さ」
蒼星石は、自分の胸につけていたバッジらしきものを翠星石に見せる
翠「これが・・・蒼星石の言うNIKUグッズのうちの一つ」
蒼「そう・・・これはあのドイツ出身の超人の持つ髑髏の徽章をモデルに作成されたものだ」
蒼星石は続けて話し
蒼「個人差はあるかも知れないけど、これを持ちながら練習をすれば、あらゆる技が頭の中をよぎっていく」
翠「この目で見ちまったからには、その存在を信じるですけど・・・これと真紅とどんな関係があるっていうですか?」
蒼「実は・・・真紅もNIKUグッズのうちの一つを持っているんだ!」
翠「なっなんですってぇー!?で・・・でも、たとえ真紅が持っていたとしても関係は・・・」
蒼「大ありなんだよ翠星石!」
蒼星石、力を込めて言う
蒼「このNIKUグッズはさっき見てもらって分かったように、使用者に非常に大きな力を与えてくれる。でも、急な力は使用者を狂わせてしまう。その力の魅力のとりこになってしまうんだ!!」
翠「そっそんなっ!」
さらに説明を続け
蒼「この髑髏の徽章だって僕にとって魅力だった!倒したい奴を倒すためには必要な物だと・・・そう考えていた時期もあった!」
翠「蒼星石・・・」(水銀燈のこと?)
蒼「でも、僕が何とか正気を維持できた!何故なら、元々このNIKUグッズをモデルにした対象が、新世代超人の中でも正義を愛する超人だったからなんだ」
翠「そうですね、アイツは馬鹿がつくほど真面目なキャラです」
蒼「くすっ、そうだね。・・・でも、逆に考えることも出来るんだよ」
翠「逆にですか?つまり・・・もし、NIKUグッズのモデルが悪者だったら・・・ああ!!」
蒼「そう、考えるだけでも恐ろしいよね?」
翠「も・・・もしかして!」
蒼星石はコクリとうなずいて
蒼「真紅は・・・悪の中でも悪な超人のNIKUグッズを持っているのさっ!」
翠「たったしかに、NIKUグッズの存在は信じるです!でも・・・でも、その話だけは信じられないですぅ!真紅はいつも通りの真紅だったですぅ!」
蒼「・・・これは、ただの忠告。だから、信じる必要はないよ・・・。でも、君にだけは真実を言っておきたかったんだ、翠星石。」
くるりと後ろを向く
翠「まっ待つですぅ、蒼星石!」
蒼「・・・これを渡しておくよ、蒼星石」
さっ
翠「・・・こっこれは!髑髏の徽章じゃねぇですか!?こんな大切なものを・・・」
蒼「僕も2日後のアリスレスリングにまた出場すると思う。でも、今度はそれはいらない・・・もうほとんど覚えちゃったしね。」
翠「でもっ」
蒼「今は君に持っていて欲しいんだ・・・薔薇将軍達・・・そして、味方からの裏切りから身を守るためにね」
翠「まだ言いやがるですか!」
蒼「だから、その髑髏の徽章のことは真紅には黙っていた方がいいよ・・・じゃあね、翠星石。」
そう言い残すとともに、蒼星石は消えた
翠「そんなっ・・・そんなっ・・・」
次第に、翠星石の眼から涙があふれてくる
翠「蒼星石は、今まで冗談以外嘘をついたことがないですぅ・・・」
ポタッ ポタッと涙が膝にこぼれる
翠「もう分からない・・・いったい、どっちを信じればいいんですかぁ・・・ううっ・・・」
翠星石の涙はしばらく止まらなかった
翠星石の嗚咽を聞き、森の動物たちが遠くから翠星石を見守る
まるで、彼女を心配するかのように・・・
時は少しさかのぼり、水銀燈VS蒼星石があったアリスレスリングの日
水銀燈、蒼星石との戦いでの失態とプロレスのルールをよく知らなかった恥ずかしさから病院に逃げ帰ってきた
め「あら、お帰りなさい水銀燈。結果はどうだった?」
水「・・・うるさい」
そういうと、すぐに鞄の中に入ってしまった
め「・・・あまり良くなかったみたいね。・・・大丈夫!そんな水銀燈のために必勝のための本を用意しておいたから。この机の上に置いておくから、気が向いたら読んでね?」
窓の外
蒼「まさか、あの水銀燈にマスターがいたなんて・・・。仕方ない、今日は出直すか」
さっ
同日午後10時
がちゃ
水「・・・よし、どうやらめぐは寝てるようね」
水銀燈、静かに鞄の中から出てくる
水「たしか、この机の上って言ってたわね・・・ルールブックかしら?それともハウトゥー本かしら?」
水銀燈、重なっている本の一番上にある本をとって見てみる
水「え〜なになに?きん・・にく・・・ってこれ漫画じゃないのよ!」
水「それになんでこんな豚面の男が主人公なの?こんなんでファンがつくとでも思っているのかしら?」
試しに、1P読み・・・その内に読みふける
水「じー・・・なかなか、面白いわね・・・・特に、脇役のキャラが個性的だわ」
ぺら
水「やっぱり人気投票はこうなるわけねぇ」
ぺら
水「めぐは、私にこの漫画の技を参考にしろと言いたいのかしら?・・・まあ、確かに派手でかっこいいわね」
それから一時間後
水「あら、このオリンピック編の結末は意外だわ・・・。人気があるからかしらねぇ・・・」
水銀燈、オリンピック編を読み終わり次の本に手を伸ばす
水「あれ?この本、厚さも違うし大きさも違う・・・え?絵柄もも違うわ・・・何なのコレ?」
ぺらっとページをめくり、作者コメントを見る
水「作者の名前も違うじゃない・・・ケビン○スク×クロ○?どういう意味かしら・・・」
そして、次のページを見た瞬間 水銀燈は見てしまった
水「・・・・げ、きゃああああああああハグムゥ!」
突然後ろから何者かに口を押さえられる水銀燈
め「ふふふっ・・・病院で大きな声を出しちゃだめでしょ?水銀燈・・・」
水「ふが・・・ふが・・・(お・・・起きてたの?めぐ)」
め「ふふふ・・・流石水銀燈、目の付け所が違うわねぇ」
水「もが・・・もが・・・(いったい、どういう意味で)」
め「レスリング、私が教えてあげるわね、水銀燈。私がクロ○・・・貴方がケビ○の役ね」
水「ふが・・・(やめっ)」
ンッーーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
水「はあっ・・・はあっ・・・も・・・もうだめっ・・・めぐぅ」
め「ふふふ、何言ってるのよ・・・まだ・・・始めたばかりでしょ?」
水「そっそんなこと言っても・・・この体勢はきつい・・・はあっ・・・はあっ」
め「そう?なら、もっと体を反らせてあげる♪」
水「あっ!だめ!アッー・・・」
水銀燈、力尽き技をかけていた練習用人形から崩れ落ちる
め「もう〜、水銀燈ったら、体が硬すぎるわ。これじゃあこの技をマスター出来ないじゃない」
水「無理よ・・・バランスをとるのがやっとで・・・どんなに優れた能力を持つドールでも この技を極めるのは・・・」
め「・・・あ〜あ、今頃真紅や蒼星石達は水銀燈のことをなんて言ってるだろうなぁ〜」
水「!?」
め「(裏声で)あの臆病ドールったら、我先に逃げ出しちゃったのだわ(笑)」
水「くっ!」
め「(裏声2)ちょっと本気でやりすぎちゃったかな?我ながら大人げなかったなぁ〜(笑)」
水「止めなさいっ!」
め「(裏声3)まったく〜しゃーねーチキン女ですぅ〜(笑)」
水「やるわよっ!やればいいんでしょ!?」
水「見てなさい!そこに書かれている技、全てマスターしてやるわぁ」
め「その調子その調子♪せっかく、貴重なこの本「私はこうやってオリンピック優勝させた!」を手に入れたんだから、ちゃんと技をマスターしてもらうわよ♪」
水「このぉ!このぉ!」
め「天使のように細心に・・・悪魔のように大胆に・・・ね」
真紅、いつもの時間通りに起きる
真「ふあっ〜・・・・。あれ?翠星石の鞄が無い・・・いったい何処へいったのかしら」
ガチャ
ちょうどそのとき、翠星石が帰ってくる
翠「・・・あ、し・・・真紅!?もう起きてたですか?」
真「あら?貴女にしては珍しく早起きね」
翠「そっそうですか?翠星石はいつも早寝早起き健康ドールですよ」
真「・・・そうだったかしら?」
翠「・・・正直、昨日のことが記憶に残っててよく眠れなかったですぅ」
真「ふふっ、貴女らしいわね翠星石。でも、そこが貴女の良いところなんだけど」
下からのりの声がする
の「真紅ちゃん、翠星石ちゃん!朝ご飯よぉ〜」
真「大丈夫、ご飯を食べれば元気が出るわ。さあ、行きましょう」
翠「・・・ですぅ」
真(・・・あえて聞かなかったけど、翠星石はいったい何処へ行っていたのかしら?)
翠(・・・やっぱり普段と変わらない真紅ですぅ。翠星石にはいつも通りに見えるですぅ)
ピンポーン
の「はーい?あら、カナちゃん」
金「おはよう、修行しに来たのかしら」
の「へ?修行?」
真&翠(キッ)
真紅と翠星石のWにらみ
金「ひっ!」
真「そうよ、今金糸雀に名探偵になるにはどうするかを教えているのだわ」
翠「さあ、朝ご飯を食べたら修行開始ですぅ」
の「あら、楽しそうでいいわねぇ♪」
のりが、台所に戻ると
真「・・・今回のことはのりには内緒よ」
翠「もうこれ以上心配かけたくないですぅ」
金「そっそうね、正論なのかしら・・・」
3人のドール達、軽い朝食をとる
真「それでは、早速nのフィールドにある練習用リングに行くわよ」
翠「はいですぅ」
金「了解なのかしら」
3人のドール達、nのフィールドにある練習用リングの前に来る
翠「着いたです。・・・で、何をするですか?」
金「やっぱり基礎練習?」
真「せっかく3人揃ったのだから、もっと派手な練習をしましょう」
翠「・・・というと?」
真「・・・ズバリ、必殺技(フェイバリットホールド)の練習よ!」
真紅、少し楽しそうに言う
翠「・・・まあ、一理あるですね」
金「でも、そんなの考えたこともないし、持ってもないわ」
真紅、あきれた声で
真「まったく、そんなんじゃあ薔薇将軍達に勝てないわよ」
翠「そういう真紅は何かあるですか?」
真紅、待ってましたかのように
真「フフーン、もちろんなのだわ。ちゃあんと私専用の必殺技を用意しているわ」
翠「(ちぇ、地雷でしたか・・・)」
真「・・・みたい?」
翠「いや、別にいいですぅ」
真「・・・金糸雀はみたいわよね?」
金「え?」
真紅、金糸雀に顔を近づけ
真「みたいのよね?」
金「ひぇ・・・えーと・・・その、興味はあるかも・・・」
真紅、満足そうに
真「なら仕方ないわね。特別に見せてあげるわ♪」
金「お願いするのかしら」
真「何言ってるの、貴女が私のスパーリング相手となるのよ」
金「えぇ!?」
翠(まっ、こんなことになると思ってたですけど)
真「では今から、練習試合 真紅 VS 金糸雀 を開始するのだわ!」
金「ちょ・・・ちょっと待って真紅」
翠「ちょうどよかったじゃないですかぁ、あのときのトーナメント戦の再会ができて♪」
金「そっそんなぁ・・・」
翠「それじゃあ、ここにいると邪魔になるので、翠星石は外でリングを鳴らすですぅ」
真「お願いするわ、翠星石」
翠「それじゃあ、いくですよぉ!それっ!」
カーーーーーーンッ!
練習試合
10時 真紅 VS 金糸雀 開始
真「どこからでもかかってきなさい、金糸雀」
真紅、手でかかってこいと挑発する
金「も・・・・もうどうにでもなれーっ!なのかしらー!」
金糸雀、真紅に向かって猛然と突っ込む
翠「ありゃ・・・何の芸もないただの体当たりですか。しかも眼をつぶってやがるです(汗)」
翠星石、あきれている
真「あら・・・まるで私に今すぐ必殺技をかけて欲しいといわんばかりね」
真紅、ニヤリと笑い
真「見せてあげるのだわッ!」
ガシッ
金「ひっ、何をする気かしらぁ〜っ?」
真「猛進力に逆らうことなく相手の頭を左腕で捕獲 同時に頭を相手の左肩下にもぐり込ませる」
金「ひぃ!」
真「両腕の絡みを強固にして大地の巨木を引き抜く心構えで相手の体を高くさしあげる」
翠「まっまさか・・・あの技は・・・」
真「そして両内腿もおさえ体の自由を奪ってしまう!」
金「ああっ・・・動けない!」
翠「やはり、あれは首、背骨、腰骨、左右の大腿骨の五カ所を一度に粉砕する技・・・キン肉バスターですぅ!」
金「な・・・なにかと思えばキン肉バスター、全然真紅オリジナルの技じゃないのかしらぁ〜」
真「・・・」
金「そっそれに、この一見脱出不可能に見えるこの技に弱点があることぐらいお見通しなのかしら!」
翠「そう、一見脱出不可能の完璧な技に見えるキン肉バスター・・・しかし、唯一の弱点がある!それは・・・」
金&翠「首のフックが甘いこと!(かしら!)(ですぅ!)」
真「ふっふっふ・・・甘いわ金糸雀・・・この真紅、既存の技をそのまま何の改良も無しに真似するとでも?」
金「ふん、強がりはよすのかしら真紅。悪いけど、早速脱出させてもらうのかしら!ネックエスケープキン肉バス・・・あれ?」
ぐいぐいっと何度金糸雀が首を抜こうとしても、まったく動かない
金「そっそんな・・・」
混乱している金糸雀に、真紅が教える
真「技をかけられている貴女には、この仕掛けを見ることは難しいかもね。ほら、翠星石にでも教えてもらいなさい」
金「翠星石に?」
そういって、翠星石の方を見る金糸雀
一方、翠星石は驚いた表情で真紅の技を眺めていた
翠「真紅、恐ろしい奴です・・・まさか、キン肉バスターの弱点をあんな風に克服するなんて・・・」
金「すっ翠星石、いったい何故首を抜くことが出来ないのか教えて欲しいのかしらぁ!?」
翠「・・・自分の首を見てみるですぅ」
金「首?・・・あ・・・あ〜〜〜〜〜〜〜っ!」
真「ようやくおわかり?」
なんと、金糸雀の首には金色の毛が巻き付いていた
その毛は勿論・・・
真「どう?私の自慢の金髪ツインテールは?こういう使い方も出来るのよ」
翠「まさか、自分の毛で相手の首をフックするなんて・・・真紅にしかできない芸当です!」
真「私が他人の技をコピーしたと思った罰よっ!くらいなさいっ・・・」
真紅、金糸雀を抱えたまま上空に飛び上がった
そして、リングめがけ落下していく―――!
真「真紅バスターッ!!」